今回は倹約加工に注目してみます。
このスキルは耐久が半分の消費量で加工を行うことができるため、倹約などのスキルを使わなくても耐久を節約することができます。
しかもCP消費量もそれほど多くなく、レベル60以降に覚えるスキルの中でもかなり強力なスキルとなっています。
スキル習得後は積極的に使うことで、品質を確実に上げることができると思います。
解説
・倹約加工
習得レベル:共通Lv66
消費CP :21
成功率 :70%
-効果-
耐久の消費を半分に抑えつつ、品質を上げる。
「倹約」「倹約2」の効果中は使用不可。
倹約加工の利点
倹約加工が強力なスキルである理由はいくつかあります。
まずは、このスキル単体で耐久の消費量を半分にできることですね。
例えば、似たような効果に「倹約」「倹約2」というスキルがあります。
「倹約」「倹約2」は一定ターンの間、耐久の消費量を半分にしたまま作業や加工を行えるようにするというスキルです。
これらのスキルを使うことで耐久を節約することができるのですが、スキルの目的はそれだけではなく、残り耐久を25や35という中途半端な形にするということもあります。
作業や加工は耐久を10消費するので、耐久15も耐久20も同じ回数だけ作業や加工ができることになり、残り耐久を中途半端にした方が得をするわけですね。
しかし、倹約加工はこのスキル自体で耐久の消費量を半分にすることができるので、倹約などのスキルを使わなくても、たった1回使用するだけで残り耐久を調整することができます。
ピンポイントの使用でもこういった利点があるのですね。
ただ、それ以上に強力なのがCP消費量の少なさです。
倹約加工は言ってしまえば、「加工」にCPを3だけ追加し、耐久の消費量を半分にしたものです。
逆に言えば、耐久の消費量を節約する効果がたったCP3で使うことができるということでもあります。
・倹約
効果4ターン 消費CP56
・倹約2
効果8ターン 消費CP98
「倹約」「倹約2」と比べてみてもそのCP消費の少なさは明らかです。
1ターンに対する消費CPが全然違っています。(倹約は1ターンにつきCP14、倹約2は1ターンにつきCP約12。その代わり、効果中は作業でも加工でもどんなスキルにも対応できるという利点がある)
しかも「倹約」「倹約2」はその効果ターン全てを作業や加工に回せるとは限らず、途中でステディハンド2を挟むなどターン数を無駄にしなくていけない場合があります。
それに残り耐久を中途半端な状態にするためには必ず1ターンは無駄にする必要があるため、効率があまり良くありません。
これらを考えると耐久に対するCP消費量が少なく、ターン数を無駄にしなくても済む倹約加工がいかに強力かということですね。
CP消費量の対比
じゃあ、「倹約」より強力ということは分かったので、今まで使用してきたヘイスティタッチより強力なのでしょうか?
それを確かめてみます。
耐久80のレシピでそれぞれスキルを使用した場合、CPがどれくらいの消費量になるかを比べてみました。
・ケース1
25 ステディハンド2
0 ヘイスティタッチ ×5
25 ステディハンド2
0 ヘイスティタッチ ×2
160 マスターズメンド2
0 ヘイスティタッチ ×2
25 ステディハンド2
0 ヘイスティタッチ ×2
残り耐久30 消費CP235(220) 加工回数 11回 総成功率 約9%
・ケース2
25 ステディハンド2
25 ヘイスティタッチ2 ×5
25 ステディハンド2
10 ヘイスティタッチ2 ×2
160 マスターズメンド2
10 ヘイスティタッチ2 ×2
25 ステディハンド2
10 ヘイスティタッチ2 ×2
残り耐久30 消費CP290(275) 加工回数 11回 総成功率 約31%
・ケース3
25 ステディハンド2
105 倹約加工 ×5
25 ステディハンド2
105 倹約加工 ×5
25 ステディハンド2
21 倹約加工 ×1
残り耐久25 消費CP306(286) 加工回数 11回 総成功率 100%
ケース1はヘイスティタッチを中心に、ケース2はヘイスティタッチ2を中心に、ケース3は倹約加工を中心に使用し、残り耐久をほぼ同じにして加工回数11回で揃えてみました。
全てのケースでステディハンド2の効果がまだ残っているので、カッコの中はステディハンド2の効果を5等分して未使用分を引いた形となっています。
まず、カッコの数値だけで比べてみるとヘイスティタッチ中心の加工はCPを大きく節約できることが分かります。
しかし問題なのが総成功率です。
ヘイスティタッチはステディハンド2の効果を付けても成功率80%なので、これを11回繰り返すと全て成功する確率が約9%となってしまいます。
NQ品が出来ても構わない製作ならまだ大丈夫ですが、新式装備のようなHQ品を必ず作らなければいけないケースではちょっときびしいです。
2~3回はヘイスティタッチが失敗すると計算して初期品質を上げるか、ヘイスティタッチの失敗が多いならリクレイムでやり直すなど、いろいろと手間がかかります。
一方、倹約加工に注目するとCPの消費量は3つのケースの中で一番多いですが、成功率100%というのが飛びぬけています。
何度繰り返しても必ず成功率100%になるので品質の上昇値が計算しやすいですし、リクレイムでやり直すという手間もかかりません。
そのため、CPの消費量は抑えられるがリスクの高いヘイスティタッチか、CPの消費量は多くなるが確実に加工できる倹約加工か、自身の状況に応じて決めることになります。
確実に成功するならリクレイムでやり直す必要がなくなり、製作時間も短くて済むので、なるべくなら倹約加工の方がいいですね。
CPの消費量が多いので、装備品のステータスをそこまで持っていくのが大変ですが(しかもCPを加工に大きく取られるため作業精度を上げないとアイテムを完成できない)、それだけの価値はあると思います。
倹約加工の使い方
では最後に倹約加工の使い方です。
といっても特に難しくはありません。
成功率100%にするためにステディハンド2と一緒に使うだけです。
ただ、使う回数は奇数にします。
専心加工4回+倹約加工1回だとか、倹約加工9回というように奇数回にすれば残り耐久を中途半端な形にできるので、耐久を余分に使うことができます。
あとは総加工回数が10回以上になればいいですね。
インナークワイエットのスタック数は最高11までになるので、10回加工をすることでスタック数は最高になります。
倹約加工9回+加工1回だとか、注視加工1回+倹約加工9回というようにスタック数が11になるスキル回しや装備を目指せばいいと思います。
コメント
倹約加工獲得後に使ってませんでした
こんな便利なスキルだったなんてw
強いんですよねえ、コレ。
最初は私も全然使ってなかったんですけど、ネット見てると倹約加工の話が時々出ていたので、試してみたら即レギュラーですよ・・・。