このシリーズでは、新規の方にFF14の現状を知ってもらい少しでも興味を持ってくれたらと思い、書いています。
前回はHUDが使いやすいということに触れました。
今回はその続きとしてXHBをテーマにしてみます。
今回のテーマ XHB
XHB(クロスホットバー)はFF14をパッド(コントローラー)でもプレイしやすいように考えられた仕組みです。
これを説明する前に、まずはオンラインゲームとFF14の特徴を解説します。
オンラインゲームというのは何となく技やボタンがたくさんあり、それを扱うのが大変だというイメージがあると思います。
特にオンラインゲームはバージョンアップでキャラクターのレベルがどんどん上がり、新しい技も増えていくので、扱う技数は増えていく傾向があります。
そのため、FF14は新しいアクションが追加されても大丈夫なように、どんな行動でもボタン1つで実行できるようにしています。
攻撃アクション1~30、エモート1~30、討伐手帳、製作手帳、テレポ、デジョン、こういった1つ1つの行動をボタンに当てはめていくことで、そのボタンを押せばその行動が発動するようにしているわけですね。
しかしここで問題があります。
これらを全て別々のボタンに当てはめていくと、100近いボタンを使用することになります。
パソコン版であれば画面に設定したボタンをマウスでクリックするだけなので、ボタンの数が足りなくなるなんてことはありません。
ただ、PS4版であればマウスでクリックするというわけにはいかないので、コントローラーにあるボタンだけで全ての行動を賄う必要があります。
ところが、コントローラーのボタンは12~14個ほどしかありません。
たったこれだけのボタンを使ってどうやって多数のアクションを使い分けるのか?
これを解消したのがXHBなのです。
XHBの画面はこんな感じですね。
これだと「○」ボタンのところにヘヴィショット(水色の矢のイラスト)、「×」ボタンのところにストレートショット(赤色の矢のイラスト)を設定していることになります。
しかし、このまま「○」ボタンや「×」ボタンを押してもこのアクションは発動しません。
これがXHBの最大のポイントになります。
例えば、オンラインゲームはいつどこで戦闘になるか分かりません。
FF14もフィールド上を冒険しているときに誰かに話しかけることもありますし、話かけた相手がいきなり襲ってくることもあります。
ということはRPGでよくある会話モードと戦闘モードを同時に使い分けないといけないわけですね。
別に同時に使い分けなくても戦闘中になったらコントローラーのボタンが自動的に戦闘用に切り替わればいいのでは、と思われるかもしれませんがそれではやりたいことができなくなってしまいます。
FF14はいろいろギミックを駆使した戦闘も多いので、戦闘中に敵にターゲットを合わせて弱体化させる薬を使ったり、攻撃すると破壊してしまうボールをタッチだけしたり、そういった攻撃だけではない行動が必要になります。
そのため、「○」ボタンが攻撃アクションのままだとダメなんですね。
敵に攻撃したいと考えた時に「○」を押すと攻撃アクション、ただ決定ボタンを押したいと考えた時に「○」を押すと決定、そういった自分がしたいことを直感的にできる必要性があります。
この考えを実現したのが以下の画像になります。
要するに、「L2」もしくは「R2」を押し続けている間だけ、表記されているアクションを使えるわけですね。
このXHBのシステムを使えば、「L2」や「R2」を押さなければ「○」は決定、「×」はキャンセル、「△」はジャンプすることになり、「R2」を押しながらだと「○」はヘヴィショット、「×」はストレートショット、「△」はベノムバイトが発動するわけです。
最初はこのシステムに戸惑うと思いますが、慣れるとすごく便利なシステムとなっています。
例えばモンスターとの戦闘中にピンチになったとします。
XHBを使用して、モンスターへ攻撃
↓
(アイテムを使いたい)
↓
XHBを使用して、アイテム欄を開く
↓
XHBを使用せずに○ボタンを押す(決定ボタンになっている)
↓
(アイテムが使われる)
↓
再びXHBを使用して、モンスターへ攻撃
このようにXHBによって別次元の操作を瞬時に行うことができるのです。
なかなか言葉では伝わりにくいと思いますが、実際使ってみれば直感的にしたいことができるXHBのすごさが分かると思います。
また、XHBは同時に別次元の操作をするだけでなく、瞬時に違うアクション欄を出すことができます。
実はXHBは8枚セットなのです。
「R1」を押し続けている間はXHBの選択モードになります。
ここで「R1」を押しながら「○」を押すと、2枚目のXHBになるわけですね。
ボタン1つでXHBを切り替えることができるので、XHBに登録したアクションはどんな位置に登録したとしても2回ボタンを押すだけで必ず実行することができるのです。
そのため、瞬時に反応したいエモート(感情表現)を登録しておけば、チャットの最中でもすぐに発動させることができるわけですね。
また、登録できるのは攻撃アクションだけでなく、アイテム欄、ジャーナル、採取手帳、パーティメンバー、パーティ募集といったメニュー項目にあるものも登録できるので、いちいちメニューを開かなくてもXHBを使うだけで発動させることができます。
戦闘だけでなく幅広い行動に対応することができ、フィールドや戦闘中などあらゆる状況にも対応できる仕組みとなっています。
しかも8枚セットになっているので、全部で128通りのアクションを登録することができるのです。
直感的にやりたい行動を発動でき、さらに瞬時に発動することができる、これがXHBの仕組みなとなっています。
コメント
XHBはパッド使用者にとっては大きな転換点だったと思います。
オンラインゲームでありがちなアクション1アイコンをパッドで直感的に扱えるようにしましたからね。
他のゲームでも使われてますから、ff14 だけとはならないかもしれませんが、WXHBを開発したりなどUI改善には取り組んでるようですから、さらなるプレイ改善に期待ですね。
最初にFF14をプレイした時はなんでわざわざR2を押し続けないと攻撃できないのかと思ったのですが、使っていくと非常に便利なんですよね。
他のUIもサービス開始から3年かけていろいろ改善していったので、UIの変遷もFF14の特徴の1つだと思います。